裸眼日記

札幌在住のミュージシャン青柳唯(あおやなぎゆい)が音楽・映画・お笑いなどについて書くブログ(両目1.5)

ふざけてるのか真面目なのか掴みどころのない『映画 山田孝之3D』

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映画 山田孝之3D』観てきました。
ふざけてるのか真面目なのか掴みどころのない映画でした。
松江哲明山下敦弘監督作品。札幌シネマフロンティアにて。

山田孝之のインタビュー70分

ドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』の延長で誕生した映画。
とは言ってもドラマを観ていなくても全然観れます。
もっと言うと、ドラマを観ている観ていないに関わらず理解できるかどうかはその人次第という感じ。

山田孝之のインタビュー映像にCGやアニメーションを交えたものが70分。
話はくだらない妄想話や真面目な演技論、幼い頃の家族の話など多岐に渡っていて、山田孝之のことを深く知れたようで、まるで何も知れなかったような気にもなっています

制作側や本人は「何もかも話し尽くした」というようなニュアンスのことを言っていたりするけど、正直あと3時間くらい余裕でやれるんじゃない?と思いつつも、映画として観るならちょうどいい長さだなとも思いました。
映画において長さってとても重要ですよね。

意味のない3D

3D作品だけど、基本的に山田孝之はずっと椅子に座って喋ってるだけ。

基本的に山田孝之が椅子ごと若干3Dで飛び出てるんだけど、まるで全然意味がなくて、でも背景にCGが入ってたりするから一応意味はあって、真面目にいうと「一人の人間の内面をインタビューによって丸裸にする、鑑賞者がその人の内面世界にどっぷりと浸かっていく」というようなニュアンスを狙っていると言われれば真っ当な演出ではあるのだけど、どこかバカっぽくて「意味ねえだろ!」とツッコミたくなる

ふざけてるのに真面目。真面目なのにふざけてる。
そんな掴み所のない山田孝之自身をそのまま映画化したようで面白かったです。

生真面目な人が2200円払ってこれを観たら怒ると思います。
僕はレイトショーでもなんでもなくちゃんと1800円以上払って映画を観たの5年ぶりとかかも知れませんが全く後悔していません。
しかし人にはオススメしません。

大好きなバンドのライブを観にアメリカまで行ったらリハーサル見学から打ち上げ参加までさせてもらった話

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一生忘れられない体験でした。

今年の1月、僕の大好きなバンド"Dawes"のライブを観にアメリカに行きました

Dawesはロサンゼルス在住のフォーク・ロック・バンドで、アメリカ三大フェスに出演したりボブ・ディランとツアーを回ったりとライブでの評価も高く、アルバムはビルボードのフォーク・チャートで一位を獲得するなどセールスでも実績を残しているアメリカの人気バンドです。

そんなDawesと僕の関係について書いた記事がこちらです。 

yui-aochang.hateblo.jp

 今回の記事はこの4年前の伏線を壮大に回収したぜ!という話です。

たくさんの奇跡が起きたので書いていこうと思います。
いまだに信じられませんが、すべて本当のことです。

【前置き】Dawesのライブを観にアメリカに行くことにした

仕事で大型の連休がもらえることになったので、人生初の海外旅行に行くことにしました。

海外旅行に行くなら好きなバンドがたくさんいるロサンゼルスかなとは思っていたものの、金銭的な面も考慮すると他にも候補(香港、ロンドンなど)があったので、旅の最大の目的を決めて、それを実行できる場所に行くことにしました。

その旅の最大の目的はやはり、好きなバンドのライブを観に行くこと

そこでDawesのライブ情報を調べたところ、ちょうど僕の旅行期間中にロサンゼルスから100マイルほど離れたサンタ・バーバラでライブを予定していることがわかり、ロサンゼルス〜サンタ・バーバラに行くことに決めました*1

【奇跡その1】マネージャー陣がやさしい

Dawesのライブを観に行くことに決め、もしかしたらライブを観る以上のことが起こり得るんじゃないか?という下心でDawesのマネージャーのMさんにメールを送ることにしました。

上にもリンクしましたが、

yui-aochang.hateblo.jp

この記事でマネージャーMさんとメールのやりとりをした過去があったので、受信フォルダを掘り起こしてMさんにこのような旨のメールを送りました。

「以前はギターを贈ってくれてありがとうございました!
あの時にも話しましたが、今度本当にDawesのライブを観にアメリカに行くことにしました。
彼らに直接感謝の気持ちを伝えたいので、会わせてもらうことはできませんか?」

すると、すぐに返信がきました。

「自動返信:
休日のためオフィスは閉まっています。1月3日に開く予定です。
その間返信が遅れます。緊急の方は…」

僕がメールを送ったのは12月28日。
年末年始のお休み期間中でした…!

最悪の場合、この4年間の間にマネージャーの方が会社を辞めていてDawesと連絡を取る手段がなくなるということも起こり得たわけですが、この返信が来たということはマネージャーの方が辞めていない確率は高いだろう*2とポジティブに捉え、年が明けるのを待つことにしました。

その間にパスポートの取得、航空券の手配、ライブチケットの入手などなど準備を進めていたんですが、年が明けて1月3日を過ぎても返信はありませんでした。

幸いDawesのライブチケットはかなり良い席を確保(指定席)。
最悪メールが返って来なくても、普通にライブは観れるので、それだけでも最高です。

まだ可能性は残っているとは思いつつも、ほぼ諦めかけていた日本出発2日前の1月11日、知らない外国人の方から英語のメールが来ました。

「Hi Yui,
あなたのメールをMから引き継ぎました。DawesのマネージャーのAです。
Dawesメンバーに伝えたところライブで会えることを喜んでいましたよ。
アメリカで使える携帯は持ってますか?持っていたらツアーマネージャーのGerry*3の連絡先を教えるので連絡してくださいね。
持っていない場合は教えてください。その場合は待ち合わせ場所をこちらで決めます。
会場のLobero Theatreはとっても良い場所ですよ!Enjoy the Lobero!」

なんとDawesに会えることになりました
そしてこの優しいメール!会うための手筈を整える上でこちらの環境にもめちゃめちゃ気を遣ってくれてるし、こんなメールをもらえるとLoberoでのEnjoyを想像してワクワクしてきます!

その後2,3通メールをやり取りして、結果的には当日の13時に会場に直接行って会うことになりました。

【奇跡その2】ツアースタッフも超やさしいし粋

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アメリカ滞在二日目がDawesのライブの日でした。

アムトラックという客車が2階建ての巨大な鉄道に乗ってロサンゼルスから2時間弱でサンタ・バーバラへ。

待ち合わせの13時、メールでは「会場付近に大きなバスが停まってるからノックしてね。そしたらGerryと会えるよ」とのことだったけど、スタッフみんなでめちゃめちゃ機材搬入中。超忙しそう。

タイミング悪くて申し訳ないなと思いつつも、大きな身体のスタッフの方に「Excuse me…」と話しかけてモゴモゴしてると「Hi! …O.K. I know you!」と言ってくれて一安心。

後にわかるのですが、実はこのスタッフの人がバンドにとって最古のツアースタッフらしく、結構権限も持ってるっぽくてすごく良くしてくれました。名前はJack。

「Gerryは今はいないけどもうちょっとしたら来るよ。水飲む?」と言って巨大バスの中から瓶の水持ってきてくれたり、待ってる間に「あそこにいるのベースのWylieとキーボードのLeeですよね?」と話しかけたら「話す?行こう!」と言って仲介してくれたり、めちゃ気を遣ってくれました*4

そうこうしているとGerryが登場。
Gerry曰くどうやらギターボーカルのTaylorとドラムのGriffinがまだしばらく会場に来ないということで「また後で来てくれよ。リハーサル観たい?だよな!そしたら午後5時にまたここに来てくれ。午後5時だぞ!午後5時な!わかるよな?5時だぞ!午後5時にまたここで会おうな!*5」と超粋な展開に

リハーサルを見学させてもらう約束をして、Dawesの二人とスタッフの皆さんとお別れ。
全米一美しい街の一つと言われているサンタ・バーバラの街をブラついて午後5時まで時間を潰しました。

【奇跡その3】リハーサルを全編貸し切り状態で見学

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街を散策してホテルへのチェックインも終え、約束の17時より15分くらい早くライブ会場に戻りキーボードのLeeやスタッフさんたちと再会。

リハーサルはまだしばらく始まらないようなので、Jackが「一足先に中を見るかい?」とステージに連れて行ってくれ、準備しているスタッフ一人ひとりに僕のことを紹介してくれました。

ステージ上にはサポートメンバー含めた6人分の大量の機材がセッティング済み。

「写真撮っていい?」と聞くと「もちろん!」ということでバシャバシャ撮っちゃいました。 

f:id:yui_aochang:20170611134833j:image(Wylieのベース)

f:id:yui_aochang:20170611134944j:image(Taylorのアコースティックギター)

f:id:yui_aochang:20170611140351j:image(パーカッションやコーラスなどで大活躍のサポートの方の視点)

f:id:yui_aochang:20170611140422j:image(高そうなエレキギターギターアンプ)

f:id:yui_aochang:20170611134855j:image(Griffinのドラムセット)

f:id:yui_aochang:20170611140405j:image(Leeのキーボード)

f:id:yui_aochang:20170611140821j:image(ステージ中央から客席を観た図)

f:id:yui_aochang:20170611140438j:image(ギターボーカル視点)

f:id:yui_aochang:20170611134918j:image(DawesのキーボーディストLeeと極上の機材たち)

f:id:yui_aochang:20170611135002j:image(スタッフJackがアコギをチェック中)

ステージ上で写真を撮っているとGerryが遅れて登場。

「こっちついてきな!」と真顔でバックルームに連れていかれたので、写真を撮ってたの怒ってるのかな?とビクついてたら、スタッフ用のリストバンドをつけてくれました

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顔は怖いけど優しいGerry。

その後リハーサルはこの席に座って観てろよな!と席に案内してくれたり、晩御飯は食べたのか?とケータリングを持ってきてくれたり、超優しい。

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ちなみにJackもやっぱり超優しくて、トイレに行こうと通路に出た時にツアーグッズ整理中のJackが「どれか一個好きなのあげるよ。どれがいい?」と言ってくれて、キャップをもらっちゃいました(トップの写真でもかぶってます)。

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17時を過ぎるとリハーサルがスタート。

年間100本以上ライブをこなすライブバンドならではなのか、リハーサルでギター2本のソロの絡みを新しく作ったり*6曲と曲の繋ぎをその場で作ったりしていました。

実際彼らのライブは、CDでは聴けないライブならではのバンドアレンジや歌詞の変化、長尺の(全然ダレない、むしろ超盛り上がる)アウトロを盛り込んだりもしています。

プロ中のプロのリハーサルを貸切状態の会場(築140年のオペラハウス)で聴くという超贅沢な1時間はあっという間に過ぎていきました。

超最高。でもまだ聴きたい!と思いましたが、むしろ本編はこのあとでした。

【奇跡その4】ライブ後の打ち上げに参加してDawesメンバーと乾杯

20時にライブ本編がスタート。

ライブは信じられないくらい最高だったんですが、それについては長くなりそうなので別記事で書こうと思います。
書いたらこの記事からもリンクします。

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ライブは大盛り上がりのうちに終了。

ライブは最高だったし、物販でTシャツも買って大満足なのだけど、何か心残りが…。

ギターボーカルのTaylorとドラムのGriffinにまだ会ってない!

リハも観させてもらったし、ライブも間近で観たけど、Goldsmith兄弟(TaylorとGriffinは兄弟です)に直接会って話してない!

ライブは終了し会場からお客さんも帰っていく。
スタッフ用のリストバンドをもらっているとはいえ、ズカズカとバックステージに入っていくのもなんだか気が引ける。

こんな事態を想定していたわけではないけど、僕にはとっておきの手段がありました。

日本からお土産を持ってきていたのです!

物販の片付けをし始めたJackに「あのー…お土産を持ってきてるんだけど…」というと「Gift? Nice! 渡しに行こう!」とメンバーの元へ連れていってくれて、そこでようやくTaylorとGriffinにも直接会うことができました

日本から持ってきた、小さい樽に入った日本酒と、僕のバンドのCDを渡し、ツアーバンの中の居間のようなスペースで乾杯しました。

その時にGerryが撮ってくれた集合写真がこれです。

f:id:yui_aochang:20170511130533j:plain(最初は表情が硬かったけど、Gerryの「Smile!」でみんな笑顔。)

ツアーバンの中ではDawesメンバーとその友達5,6人、スタッフ数人での軽い打ち上げ。

ドラムのGriffinは大の日本好きで、日本のことを結構知っていました。
一番好きな食べ物は寿司らしく、 彼らの住むロサンゼルスにも美味しいお寿司屋さんがあるとか。

「明日以降はどうしてるの?」と聞かれ「明日はサンタ・バーバラで過ごして、明後日ロサンゼルスに戻るよ。それから帰る日までロサンゼルスで過ごすよ」と答えると「じゃあ何日か後に一緒に寿司食べに行かない?」とのお誘いが!

エルビス・コステロとバンドを組んだり(ボブ・ディラントリビュートバンド)、マムフォード・アンド・サンズと一緒に演奏したりしているような超売れっ子でもあり、個人的にも超大好きなバンドのドラマーに、一緒に寿司を食べに行かない?と誘われるという謎の展開になりました。なにこれ?夢?

そしてその場で電話番号を交換して、後日一緒にお寿司を食べに行ったんですが、ここでもまた想像を超えるトンデモ展開が待っていました…。これも後日別記事にて。

【奇跡その5】次はDawesと日本で対バン

ミニ打ち上げは2,30分で解散に。

Griffinとは「日本でもライブしてよ!」「もちろん!その時は一緒にやろうよ!」という会話もして、日本でDawesと一緒にライブをするという、また数年後に叶えるべき約束もできました。

4年前にマネージャーとのメールで「いつかDawesのライブを観にアメリカに行きます」という約束を本当に叶えることができたので、この約束もいつか必ず叶えたいと思います

打ち上げの帰り道、方向が同じだったDawesの友達ご夫妻に車でホテルまで送ってもらったりもして、とにかく皆さんにやさしくされまくって助けてもらいまくって最高の体験ができました。

彼らが日本に来たときにはその分お返ししないとなと思っています。
絶対また会いたいです!

*1:今回のDawesの他にも、日本でもたまにライブをしに来てくれそうなNorah JonesWilco、Bon Iver、Ryheなどのバンドや、日本にはあまり来てくれなさそうなSaint MotelやIslands、Stephen Malkmus & The Jicksなど20組ほど調べたけど、ロサンゼルス近郊でその時期にライブをするバンドは他にいませんでした。めちゃめちゃ売れてる人ってあんまりバンバンライブやらないし、やってるバンドもアメリカって超広いから飛行機乗らないと行けない距離だったりして無理でした。

*2:辞めててアドレスだけ生きてるという可能性もあるけど…

*3:この人はバンドオフィシャルのInstagramとかで公表されてるので実名言っちゃいますね。

*4:何気にここでDawesメンバーと初対面。「俺らの曲カバーしてくれてありがとね」みたいな会話をしました。

*5:書いてなかったけど、僕は全然英語が喋れません。もちろんリスニングもヤバイ。なのでこれまでの会話もかなり聞き返したりしまくっていて、それ故「17時にここにまた来る」ということをこいつはちゃんと理解してるのか?というGerryの不安を感じました。この時もこれ以降も、Gerryは基本的に笑顔が少なくて表情怖めなんですけど、僕がリハーサルを逃さないように念を押してくれてて、めちゃくちゃ優しい人でした。表情怖いけど、やってくれてる内容がめちゃくちゃ優しいのはこの後何度もありました。

*6:結構難しいフレーズなのでリハーサルで苦戦していて、結局この日のライブではこのギターソロは披露してませんでした。でも後日別の日のライブ動画をYouTubeで観たらバリバリやってました…!難しいフレーズを当たり前の顔して…!プロ…!

日本の若手バンドに辟易してる人にこそオススメしたいブッ飛びヘンテコ天才バンド"CHAI"

自分も音楽をやっているだけに、売れ始めたり話題になり始めてる日本の若いバンドに対しては完全に妬みからくる偏見で「どうせよくないんでしょ?」という態度で曲を聴いてしまう*1のだけど、昨日初めて聴いて、完全に一本取られてしまったバンがいる。

『NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド』CHAI

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その名も"CHAI"

最近ネットでよく名前を見るなと思っていたのだけど聴いたらびっくり、ただの天才でした。

初めて聴くならこの曲 

最近MVが公開されたこの曲なんかもう何度でも聴いちゃう。

ネットで聴いてるだけなので網羅してるわけじゃないですが、この曲がCHAIの曲の中では抜群に聴き心地がいい

一般的なウケの良さでいうと一番だと思うし、初めて聴くならこの曲からが入りやすいのではないかなと思います。

MVもゆるくてかわいくて最高。 

ただCHAIの魅力は他にもあって、ちょっと奇抜でヘンテコ、一聴して尖ってるけどどこか普遍的、そんなオルタナっぽい音楽+HIP HOP的な要素のある曲CHAIの現状での得意ジャンルなのかなという印象を持っています。

超クオリティ高いオススメ曲 

イントロとかは普通のロックじゃんって感じで始まるのだけど、聴いていくと「なんじゃこりゃ」って展開を繰り広げつつもサビはちゃんとポップ。でもどこかかげりもある。

サウンドも太くて、ベースとか超イカしてる。

テーマがバチっと決まってるヒップな歌詞も最高。 

個人的な解釈しては、もっと各楽器の音作りがヘタクソでペラッペラ、演奏の精度も低く、曲構成ももっと単純で3分切るくらいの曲でも全然成立するしかっこよくなりそうな気がするんだけど、彼女らはふっとい音で巧みなアンサンブルを組み立てて、ぶっ飛んでるようでいてちょうど気持ちのいいタイミングで気持ちのいい音が配置されている

その結果曲は4分半くらいというそれなりの長さがあるのだけど、それを感じさせない聴かせる曲構成と、各セクションの気持ちよさを作っている。

これはめちゃくちゃロジカルに作ってるのか、それとも天才なのか?

その答えは「大枠天才だけど、それをロジカルに調整してる」なんじゃないかなという気がしています。

洋楽ファンにこそ聴いてほしい

聴き飽きた"日本のロックです"感のあるつまらない若手とか、奇抜さだけはあるけど何度も聴く気が起きないような若手、そんなしょうもない音楽が蔓延して洋楽ばかり聴くようになってしまった人にも、そんな人にこそCHAIを聴いてみてほしいです。 

実際彼女らは今年のSXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)*2にも出演していて、全米8都市を廻るツアーも行なったとか。 

一番音楽を実感・肌で理解できるのはライブだと思うので、早くCHAIのライブを観て、肌でその音楽を確かめたいですね。

それまではネットにいくつかアップされているライブ動画を観たり音源を聴いたりして過ごそうと思います。

最近CDも出たみたいなのでそちらも要チェックです。
上に書いた2曲とも収録されてます!

ほめごろシリーズ

*1:あと、日本の音楽シーンが基本的に腐ってて、擦られまくって聴き飽きたJ-ROCKのテンプレートのようなバンドが多いという個人的見解のせいもある。

*2:アメリカのオースティンで毎年開催されている音楽や映画などの大規模なショーケース。

全米NO.1フォーク・ロック・バンドのカバーコンテストでふつーの僕が優勝できた理由

4年前の話になるんですが、”Dawes(ドーズ)”というアメリカのフォーク・ロック・バンドの楽曲をカバーするコンテストで優勝したことがあります。

狙ってやったのか、後から分析したのかは記憶が怪しいのですが、優勝することができた要因が大きく2つあるように思っているのでそれを書こうと思います。

賞レースで勝つためのコツの一つと捉えると、色んな分野に言えることかもしれません*1

Dawesって誰?

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Dawesはロサンゼルス在住の4人組のフォーク・ロック・バンドです。

直近のアルバム2枚は全米のビルボード・フォークチャート1位を獲得*2

昨年ノーベル文学賞を受賞したことでも話題になったフォークのレジェンドであるボブ・ディランと一緒にツアーを回ったり(2013年)、この夏には現代の世界三大ギタリストに名を連ねるジョン・メイヤーとの共演も控えているなど、フォーク・ロック・バンドとしてアメリカでは確固たる地位を築いています。

優勝したらギターがもらえるDawesのカバーコンテスト

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そのDawesのニューアルバム発売キャンペーンの一環で、アルバム収録曲の指定の曲を課題曲として、ファンのみんなにカバーをしてもらおうという企画がありました。

課題曲をカバーした演奏動画をYouTubeにアップロードしてエントリーするというシステムで、Dawesメンバー本人たちにより選ばれた一組にはフェンダーのギターをプレゼント!という企画でした。

そのコンテストに当時僕がリーダーをやっていたバンドでエントリーし、見事優勝し、ギターをもらいました

今もライブやレコーディングでそのギターを使っています。

優勝できた2つの理由

特別歌が上手かったり楽器の演奏が上手いわけでもない普通のレベルの僕らが優勝できたのには2つの大きな理由があるように思いました。

アジア圏からの唯一のエントリー

Dawesはアメリカでこそ有名なバンドですが、日本だと知名度はあまりなく、おそらく日本からの、もっと言うとアジア圏からのエントリーは僕らだけのように思えました。

エントリーされていた英語圏の方たちの音楽的地肩はとても強く、思いつきで部屋で適当に撮りました的な映像でも歌唱力の高さとコーラスの綺麗さが抜群でした。

プロでもなんでもなく趣味で音楽をやっているような一般の方たちの基礎的な歌の上手さのレベルの違いを感じました。

純粋な歌の上手さでは彼らにとても敵わないと思いましたが、僕らは日本人というだけで目立つことができたように思います。

歌詞を日本語訳にした

これが最大の理由だと思っています。
英語の歌詞を日本語に訳して歌いました

僕ら以外は(おそらく)全組英語で歌っているので、一組だけ日本語で歌うことによって強烈に目立つことができました。

他にも細かい細工として、「スタジオライブ風映像だけど実は映像と録音は別でやってる」とか「デジタル一眼とiPhoneの2台で撮影し、カメラの切り替えなどの編集でクオリティが高いような雰囲気に見せる」などもやりましたが*3最大の要因は日本語訳だと思っています。

純粋な実力・クオリティで敵わなかったとしても、見せ方の工夫や他との差別化が図れたことがよかったのかなと思っています。

Dawesからしたら、「遠く日本のキッズたちが俺らの曲を日本語でカバーしてくれてるぜ!?うれしいね」という面白みで選んでくれたのかなと思います。

以下余談ですが…

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僕がDawesのことを知ったのはアメリカ三大フェスの一つに数えられるLollapalooza(ロラパルーザ)の2012年のウェブ中継*4で彼らのライブを観た時でした。

僕のツボを突く音楽性と熱のこもったライブパフォーマンスで一発で好きになり、CDを全て買い揃えて聴いたり、ネットでライブ映像を観たりとどハマりしている時にこのコンテストの存在を知り、バンドメンバーを説得して応募しました。

Dawesのメンバーに僕らの演奏を観てもらえるだけで十分嬉しかったんですが、まさかの優勝。
フェンダーのギターの他にも、サイン入りCD(CD自体は持ってるけど)、サイン入り写真集、直筆のお手紙ももらいました。

結果の通達や送り先の住所を伝えるなどでDawesのマネージャーとメールのやり取りをしました。
やり取りの最後には「いつかDawesのライブを観にアメリカに行きます!」「そりゃいいね!待ってるよ!」と約束をしたのでした。

それから4年が経ち…

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今年1月にDawesのライブを観にアメリカに行ってきました
忘れられない最高の体験だったんですが、そのことについてはまた後日別の記事で書こうと思います!

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2017/06/11 追記

Dawesのライブを観にアメリカに行って超スペシャルな体験をしたことについて書きました!
自分でも未だに信じられないような体験でした!
こちらも合わせてお読みください〜。

yui-aochang.hateblo.jp

*1:これ以前も以降も他の賞レースで勝ってないの全く偉そうなこと言えないんですけども…。

*2:アルバム総合でも30〜40位くらい

*3:せこいけど実力をわきまえてるからこその工夫です!許してちょ!

*4:海外の大きなフェスは結構ネットで中継をしてくれます。毎年楽しみにしてます。

ディープな札幌!今週末の注目イベント2つ

出張や観光でたまたま札幌にいる方や、札幌に在住の方にもオススメな今週末(2016/07/22〜24)の札幌のディープなイベントをご紹介します!

というのも、僕が強く「行きたい!」と思うイベントが今週末に2つあったので、せっかくですし皆さんにも情報のおすそ分けをしようと思ったわけです。

今週末と言い切っちゃってますが、毎年恒例のイベントだったりもするので来年にも応用できます*1

興味があったり時間があったりする方にオススメのディープな札幌のイベント2つ、まず最初はこちら。

カルチャーナイト2016

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公共施設や文化施設、民間施設を夜間開放し、市民が地域の文化を楽しむ行事

というのがオフィシャルサイト*2から引用した「カルチャーナイトとは」の説明文です。

具体的には以下のような感じです。

  • テレビ局のニューススタジオを見学できたり、アナウンサーの疑似体験ができる
  • 普段は有料の美術館や時計台の入場料が無料になる
  • 普段は解放されていないテレビ塔の非常階段352段を展望台から3階まで下るという謎イベントが開催されている(有料)

こういったスペシャルなイベントが札幌市内102ヶ所(!)で一斉に行われます。

本日開催!

開催日時はなんと本日7月22日(金)の17:30〜22:00(施設により時間は異なる)。

僕もこのイベントの存在を知ったのが昨夜のことだったので、急遽この記事を書いています。

僕の場合、今日の19時から夜中まで用事があるので、17〜19時の間にいくつか観て回りたいなと思っています。
会場がなんせ102ヶ所もあるので、近場の面白そうなちょっと会場に行ってみる、なんていう楽しみ方もありますよね。

カルチャーナイトというだけあって夜に開催されているのが肝で、普段は夕方に閉まる美術館などの施設に夜入れるというのも粋だと思いませんか。

オススメ施設①「札幌管区気象台

このイベントの存在を教えてくれたカルチャーに造詣の深い友達の那須さん*3が毎年行っているというヒップな施設(イベント)をご紹介します!

まずは「札幌管区気象台」。

津波などに関する実験やビーズでの工作をする「お天気教室」や、気象に関する様々な実験も面白そうですが、メインのイベントは「高層気象観測の公開」。

上空の気温や風を観測する機器を気球で飛ばすイベントらしいです。

料金もかからず申し込みも不要のこのイベントは毎年たくさんの人が集まり、さながらお祭りのようになるらしく、カルチャーナイトのハイライトの一つとなることは間違いなし!

とか言いつつ僕は行ったことないし今年も行けません!

気球を飛ばすのをみんなで見るイベントって、めちゃめちゃシュールな画が想像できますが、とても興味があります。
来年は行きたい!

オススメ施設②「三岸好太郎美術館」

どの施設でどんなイベントがやっているのかをオフィシャルサイトで見ていると、お子さんと一緒にご家族で楽しめるようなものだったり、友達と複数人で行きたいようなイベントが多くあるように感じるんですが、今回の僕のように限られた時間でチャッと行ってチャッと帰りたい場合はなかなか人を誘いづらいですよね。

そんなお一人様でも楽しめる施設をまたしても那須さんにオススメしてもらいました。

それが「三岸好太郎美術館」です。

札幌出身の画家である三岸好太郎さんに関する資料や作品が展示されている美術館で、普段は一般510円かかる観覧料がカルチャーナイト当日は無料!

実際には510円が浮くとかそういう問題じゃなく、観覧料が無料になるというこのお祭りのタイミングで観に行くというのが、気持ち的に高まりませんか*4

三岸好太郎美術館は、観覧が無料の他にも、地元の大学の美術学部の学生が似顔絵を描いてくれるというイベントや、マリンバ・デュオのミニリサイタルも行われます*5

しかもこれらのすべてが無料!
フェス感がありますね。

三岸好太郎美術館を楽しんだあとは、歩いてすぐの知事公館や北海道立近代美術館もカルチャーナイトの会場となっているので、はしごするのも楽しそうですね。

カルチャーナイトまとめ

このような雰囲気で、札幌中の施設が面白イベントを繰り広げています。

一つの施設でいくつかの企画を用意しているのもフェス感がありますし、参加施設の数がなんといってもフェス感がありますね。

そんなカルチャーナイトですが、札幌に住んで7年目の僕でも昨夜まで存在をまったく知りませんでした。
規模が大きい割には、意外と認知度がないのかなという印象です。

毎年行われているみたいなので、今年行けなかったという方も来年以降参加してみてはいかがでしょうか。

さらに言ってしまえば、このイベントに参加している施設一覧のページを見れば、カルチャーナイトとは関係ない日でも札幌観光のガイドマップになり得ます。

もちろんカルチャーナイトでしか行われていないイベントは多いですし、そもそも普段は入れないような場所が会場になっていたりもしますが、三岸好太郎美術館や近代美術館などはいつ行っても面白いと思います。

SAPPORO GUITAR FESTA 2016

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今週末に行われる札幌のディープなイベント2つめは「SAPPORO GUITAR FESTA 2016」です。

札幌の街がギターで埋め尽くされる!
有名ギター・ブランドが一堂に集結!
ギター・ベース約1000本展示!
気に入ったギターはその場で購入OK!
ギターにどっぷり浸かれる夢の2日間!

またしてもオフィシャルサイト*6からの引用です。

内容はほとんど引用した通りで、サッポロファクトリーホールというイベントスペースを使って行われるギターの祭典です。
有名ブランドのギターがたくさん展示されていて、その場で即購入もOKというギター好きのためのイベントです。

札幌の他にも名古屋と福岡でも行われていて、去年も同じ会場で行われていた記憶があるので、一年に一回ペースで全国を回っているのだと思います(多分)*7

日時は7月23日(土)、24日(日)の2日間。
初日11:00~20:00、二日目10:00~17:00と結構長い時間やっています。

出演アーティストが超豪華

面白そうなイベントですが、正直僕はたくさんのギターに囲まれてテンションが上がるタイプの人間ではありません。

バンドこそやっているし、ギターも弾くけれど、ギター自体に興味があるというよりかは、音楽の方に興味があります*8

なのでこのイベントに最初はあまり興味がなかったんですが、どうやら有名ギタリストによるライブがあるらしいのです。

そしてその出演者がとても豪華なんです。

高田漣

ここで出演アーティストの一般的な紹介をしてもしょうがないので、僕の個人的な期待の理由について述べますね。

高田漣さんは高田渡さんの息子としても有名ですが、僕が高田漣さんのライブを観たのはくるりのサポートでした。

くるりのサポートでスティールギターを弾いたり、ハナレグミのバックバンドでスティールギターを弾いたり、細野晴臣のスリーピース編成でのライブでエレキギターを弾いたり(ドラムは伊藤大地さんでした)、各所で抜群のギターを弾くのが高田漣さんです。

くるりのライブは今まで10回以上は観ていますが、当時高田漣さんがバンドに参加しているのをリハーサルやセッティングの様子でわかるとそれだけでテンションが上がります。

バンドの楽曲の美味しい部分を、その旨味を極限まで高めるギタープレイに僕は虜になっています。

弓木英梨乃

去年のRISING SUN ROCK FESTIVALで初めてキリンジのライブを観ました。

メインボーカルだった堀込弟が抜けて、新たにたくさんメンバーが入ったけどバンドとしてどうなのかな、なんて思いながらの初めてのキリンジのライブは、楽曲の素晴らしさを存分に引き出すバンドとしてのまとまりに感嘆しました。

去年のライジングの僕にとってのベストアクトの一つ*9であるこのキリンジで一際「うめえなおい...!」と思わされたのがギターの弓木さんでした。

プレイがとても丁寧で正確ではあるんですが、特に右手のピッキングが素晴らしいんです。

圧倒的安定感の右手、その上で目立つべきところでは良い音色に音量でしっかりと目立つ。

そんな完璧なプレイをしつつも笑顔を振りまく弓木さんは日本の若きギタリストの中でも頭一つ飛びぬけていると思います。

SAPPORO GUITAR FESTA 2016まとめ

他にも浅野孝已(ゴダイゴのギタリスト)、岡崎倫典といった大御所ギタリストも登場します。

超絶ギタリストたちのプレイをギターに特化した形で観れるチャンス、いったいどういう形態でのライブになるのかわからないのが少しこわくもありますが、貴重な経験になることは間違いないでしょう。

出演時間についてはオフィシャルサイトで明記されてるので興味のある方はチェックしてみてください!

おわりに

知らないだけで、密かに行われているディープなイベントって、実は頻繁に開催されているのかもしれません。

カルチャーナイトなんて、結構大きい規模で毎年行われているのに今まで知らなかったのが不思議です。

今週末のイベントについては実際に行った感想を後日書こうと思います。

足を運ばれる方は会場でお会いしましょう。それでは。

*1:半分来年の自分のために書いてるみたいなところもあります。

*2:http://www.culture-night.com

*3:カスタネットというクールなお店をやっています。要チェック!http://www.castanet-jp.com

*4:人の多すぎる美術館は見づらいという側面もあるはあるのですが。

*5:リサイタルは毎年内容が違うみたいです。過去にはギター・デュオのコンサートもあったとか。

*6:http://www.guitarfesta.com/#!sapporo/o286g

*7:去年は友達が会場でウン十万円のギターを購入していました。決断力すごい!

*8:もちろんギター自体も人並みには好きですが、楽器屋さんで何時間も時間を潰せる感じじゃないです。

*9:ceroもヤバかった...!なのでベストアクトはceroキリンジです。